株式会社武蔵境自動車教習所
聴覚障害者に運転免許を!さくらチームの取り組み

武蔵境自動車教習所で行っている様々な取り組みのひとつが、聴覚に障害のあるお客様をサポートする「手話教習」「共尊共栄」の理念を基に、私たちはすべてのお客様の免許取得を応援しています。
背景・課題
1960年の創業以来、弊社では教習とサービスの「質」にこだわり、事故のない車社会の実現に向け取り組んできました。手話教習への取り組みが始まったのは平成17年。障害者の社会進出が徐々に進み始めた時代に、社員が「自分たちができることは何か」を考えたことをきっかけに生まれました。集まった社員は当初7名。毎月2回、2時間の自主勉強会を重ね、1年後には全員が全日本聾唖連盟の4級試験に合格。使用する専門用語や表現の統一、お客様の障害の程度やニーズによる臨機応変なサポートなど、日々サービスの改善に取り組んできました。すべての方にご満足いただけるサービスを目指して提案と改善を重ねた「聴覚障害者チーム」は現在、「さくらチーム」として活動を継続しています。
具体的な取り組み内容
(1) 聴覚障害のあるお客様の「耳となる」専門チーム
聴覚に障害のあるお客様がお申込みにいらっしゃると、まず初めに受付スタッフが筆談などを交えながら入所申込の手続きをします。教習ではさくらチームのインストラクターが技能・学科すべてを担当します。さくらチームの使命は、「お客様の耳となり、お客様を全力でサポートすること」です。
(2)お客様のニーズに応じ、きめ細やかなサポートを実施
一言に障害がある、と言っても、お客様はそれぞれ様々な想いをお持ちです。補聴器を使用すれば音を言葉として認識できる方とそうでない方では、教習やサポートの内容も異なってきます。口話でゆっくりと伝えた方が理解されやすい方、筆談を交えたほうがわかりやすい方。公の場での手話コミュニケーションを好まれない方もいらっしゃいます。お客様の情報を密に共有し、統一されたきめ細やかなサポートを実施することで、免許の取得を全力で応援します。
アピールポイント
聴覚障害者チームの誕生から3年後の平成20年、武蔵境自動車教習所を卒業された特定後写鏡条件のお客様が東京都で初めて、全国では二番目に運転免許を取得されました。時代の流れを経て徐々に手話教習を行う教習所も増えつつある中、弊社では現在も年間10~15名のお客様のさくら教習を実施。ご卒業生の紹介など、口コミを通じて多くのお客様が武蔵境を選んでくださっています。
今年度より、初代さくらチームの活動に感化された若手社員が集まり、新たに手話勉強会が開催中。もっとお客様の役に立ちたい、すべてのお客様に免許取得の喜びと、「一生の思い出」を創っていただきたい。教育業ではなくサービス業としてお客様の満足を追求する精神は、ベテランから若手へと着実に受け継がれています。
法人名:株式会社武蔵境自動車教習所
代表者名:髙橋明希
業種:教育・サービス
所在地:〒180-0022
東京都武蔵野市境2-6-43
WEB:http://www.musasisakai-ds.co.jp/